「で、その日向は空想の奴って事か?」


「うん」


激しく同意しようと首を縦に振る



「馬鹿か?!」




「うっ……だって馬鹿にされたみたいで…」



「お前はそのままでいいの!!」



「は、はい…」


光君めちゃくちゃ怒ってるよ〜




「ごめんなさい…」


「もぉ良い!で、これ誰にも言ってないのか?」



「うん…光君にしか」



「はぁ〜誰にも言わないでいてやるよ」


光君の大きなため息が聞こえた





そんなこんなで私の家の前に着いていた。


「じゃ、明日な!」

「うん」



軽く手を振って光君は帰っていった。




「ただいまー」



私は部屋に入るとベッドにダイブした。



嘘なんて…見栄なんて張んなきゃ良かった…



まさかもぉ噂が広がってるなんて…


悪い噂もあれば良い噂もあったな〜



転校生…二年生の男の子かぁ……どんな子なんだろーな

いつ転校してくるんだろ?

でも、明日がちょっと楽しみになった♪





「いってきまーす」


私は鞄をブンブン振り回して家を出た



「凛々ちゃんいるかな〜?」




私と凛々ちゃんは途中から登校ルートが重なる



いつも待ち合わせはしてないが、途中で会ったら一緒に行く事にしている





「っぅわ!!」


私は後ろから突然誰かに頭を触られ声をあげた



「よっ」


慎也君だった


「し、慎也君!」