「これって、犯罪だってわかってる?」 男の人は変わらないトーンで聞いてくる。 なにそれ…なめてるの? この人は今更、そんな正論振りかざそうっていうの? 「は?なにいってんの?なんなの?」 あたしはキレ気味できいた。 「率直にいうと、君を助けにきた。こういうの、やめた方がいい。」 男の人は一番気持ちのこもった声で言った。 わけがわからない。