よし、いつもの作戦使うかな?




せっかく…だしね。








「それ…なんですけど……。」



あたしは俯いて上目遣いで言った。






「ど、どうしたの?」




やっぱり。



上目遣いの効果すごいな…。



もうこんなに鼻の下伸ばしちゃってさ。






「お金…ないんです………。」




あたしはその上目遣いのまま言った。



こう言えば、大抵の男は出してくれる。






「ああ、いいよいいよ払うから!」




おじさんは相変わらずのデレデレで言った。







「あ、ありがとうございますっ!」




相変わらずの作り笑顔で言った。