あたしはくるりと後ろを向くと、案の定3、40代くらいのおじさんが立っていた。 「真央…ちゃん?」 おじさんは不安げながらも、どこか自信ありげにあたしの偽名を呼んだ。 真央はネット上のあたしの偽名。 「はい、今日はよろしくお願いしますねっ♪」 あたしはいつもの作り笑顔で言った。 そう、瑞稀も真奈もあたしも、こういうことをする"仲間"なのだ。 つまり、あたし達は援助交際、援交をする"仲間"なのだ。