錠剤を握ったままモニターを見ると、そこにいたのは玲衣さんだった。
「千秋ちゃん、いる?」
「はい、います……ちょっと待っててください」
重たい体を引きずるように玄関へと向かう。
ガチャリとドアを開けると、出勤前なのかバッチリメイクの玲衣さん
「いてくれて良かった。これ、昨日ウチに忘れて行ったわよ?パスケース。これないと電車にも会社にも入れないでしょ?」
「あ……すみません、助かりました」
のどの痛みで、上手く声が出せない。
「ちょっと、どうしたの?具合悪いの?熱は?」
玲衣さんの手が額に当てられると「ちょっとぉ熱あるんじゃない!」とふらつく私の体を支えてくれた。
「千秋ちゃん、いる?」
「はい、います……ちょっと待っててください」
重たい体を引きずるように玄関へと向かう。
ガチャリとドアを開けると、出勤前なのかバッチリメイクの玲衣さん
「いてくれて良かった。これ、昨日ウチに忘れて行ったわよ?パスケース。これないと電車にも会社にも入れないでしょ?」
「あ……すみません、助かりました」
のどの痛みで、上手く声が出せない。
「ちょっと、どうしたの?具合悪いの?熱は?」
玲衣さんの手が額に当てられると「ちょっとぉ熱あるんじゃない!」とふらつく私の体を支えてくれた。