「そっかぁ、今月なんだね、
知れて良かった!!言ってくれてサンキュー
じゃぁ、俺と過ごすってなったら、
そのお母さんとのお出掛けはなしなんだ?」
「う…ん、どうかな、別の日にするかも
だし、ほら、双子だから、
お兄ちゃんも絡むから。」
「咲希は?どうしたい?」
「私は…もし、時間がとれるなら
一緒に、少しでも過ごしたい…な…」
「了解♪スケジュールが
わかったら教えるな?」
…*…*…*…*…*…*…
教室に入り、バスケ部の森田と話す。
「なぁ?女の子が喜ぶプレゼントって
どんなんかなぁ…?」
「なに?星谷さんに?」
「そ~、月末、誕生日なんだ♪」
「まぁ、あの子なら、お前が選んで
贈ってくれたってだけで、
大喜びすると思うけど?」
「そうかなぁ?」
俺は、このときのこの森田の言葉を真剣に聞いていなかったんだな、きっと。
森田にしちゃ、珍しく、すげぇいいこと、それも正に咲希の想いそのままを言い当てていたのに…。
それと、昨日から俺の中にフツフツと沸き上がる咲希への欲情…これが無意識に咲希を避ける行動をとっていて…
俺の恋愛初心者ぶりが悪い方へと独り歩きしてしまったんだ…。