立ち上がり少し控えめに伸びをしてから話しかけた。


「咲希、俺喉乾いたのと、
さすがに疲れたから…
休憩…いい?」


「はい、もちろん。
私も腰が疲れてしまいました」


そう言って手早く荷物を片付けて立ち上がる。


図書館の2階に自販機などがあるラウンジがあって、そこのソファに空いているところを見つけて、二人で座った。


「あぁ~久々にかなり、
頭使ったぁ~」


「ふふっ、桜井君は…
あまり数学が好きではないんですね?」


英語と数学と歴史なんかをやってて、数学が一番手間取ったんだ。


「あ、ばれた?(-。-;)」


「はい、あ、でも…基本がわかったら
きっと大丈夫です、応用問題は
それほど苦戦していなかったので」


「そう?なら頑張るな♪」


コクンと嬉しそうに頷いてくれた。


また自習スペースに戻り6時頃まで続けて帰ることに。


自転車を押しながら二人で並んで歩く。


俺は、咲希のことを駅ではなく、家まで送りたいと言ったら「ありがとうございます、よろしくお願いします」と言われて、駅を過ぎて初めて咲希の家の方へ向かった。


途中で小さな公園があり、まだ別れたくなくて少しだけとベンチに座ることにした。