「私でお役に立つのかな…
と、図書館一緒に行くのは、
はぃ…嬉しぃ、です…」
こうして明日は午後1時、図書館待ち合わせと決めて電話を切った。
…*…*…*…*…*…*…
この辺りで大きな図書館は学校の近くにある。
俺は晴れていたから自転車で向かった。
約束の1時、入口に白いワンピースに低いピンクの靴と、肩から大きなバッグをさげて、学校では結んでる髪を下ろして普段の数倍は可愛い姿で立っていた。
「咲希っ!お待たせ~」
自転車を駐輪場に停めて、駆け足で近づく。
「あ…走らなくて大丈夫です
待ってませんよ」
と優しく微笑んで、スッと何かを俺に差し出した。
???「えっ…」
「あ、あの…汗が…
良かったらこれ、使って下さいね」
見ればそれは小さめのタオルで、彼女らしく薄いピンク色だった。
「サンキュー♪」
受け取り額や首にある汗を拭いた。
そのまま返すのもどうかなって思い、ジーンズのポケットに入れてしまった。
中に入り自習スペースに場所を見つけてさっそくとりかかる。
咲希は教え方が上手くて、先生だったら寝てしまってた話もちゃんと頭に入った。
しばらく真面目に勉強して、気がつくと4時を過ぎてた。