「ふぅ……それ…
そうゆうの、咲希に伝えたこと
あんのか?
咲希…不安な顔してた。
大切にされてない気がしたけど?…」
『あっ…俺は自分の想いを伝えてない?』
重要なことに、気がついた。
咲希のお兄さんは気まぐれからか家に帰ってからの、咲希の様子や会話を教えてくれて、この土日中に咲希が心からの笑顔にならなければ、認めないと言う。
俺は「約束します」て言って電話を切った。
…*…*…*…*…*…*…
月曜からテストのため、部活は休みだ。
とは言っても俺はあんまり勉強は…一応土日は机に向かって教科書開く、はずだけど…
『あっ!咲希に教えてもらうってのは?』
そうすれば会う口実は出来るし、お兄さんと約束した、“心からの笑顔”にするためはっきり言ってなかった自分の想いを伝えるチャンスもある。
そう思ったらじっとしてられなくて、また、咲希に電話していた。
…*…*…*…*…*…*…
「咲希?」
「うん、さっきはお兄ちゃんが
出たんでしょう、酷いこと…
言われなかったですか?」
「いや、大丈夫!
あのさ、咲希は土日は勉強どうすんの?」
「ん~、自宅か図書館、ですね…
ほら、図書館なら涼しいから…」
「じゃあさ、一緒に図書館で
てか、俺に、教えてくんないかな?」