優しく微笑みながら約束してくれた。


すると、急に真剣な顔になり…正面を見たまま何やら呟いてる?


「どうした?」


少し覗きこみながら聞くと、顔をのけ反らせてビックリ顔。


「ハハハ…そんな驚かないでよぉ、
傷つくなぁ~」


「えっ…?あのっ、ごめんなさぃ!!
そんなつもり…「えっ?謝んなくていいよ。
冗談、冗談」あ……」


一つ一つ真面目に受けとめる咲希が可愛かったが、余計なことで謝らせてしまって悪かったなと反省する。


しばらく無言でいたら咲希が話し出した。


「あのっ!!……さっきの
どうした、の答え…なんですが、
こ、これを…桜井君にと…」


そう言いながら、横から紙袋を差し出してくる。


「何これ?」


「えっと…き、今日は
ご自宅からお弁当…ですか?」


俺の質問はスルーで、質問で返された。


「いや?今日も学食の予定だったよ
弁当箱、ここにあるし、ね?」


「そ、そうです、よね。
でしたら、あの、
それ、よかったらお昼に…」


「えっ?これ、弁当?」


受け取った紙袋を掲げながら咲希の方を見る。


彼女は、赤い顔をしながら、コクコクと縦に首を振り返事する。


「マジありがとう!
すげぇ嬉しい!!
なら、一緒に食おうなっ!」