“あぁ、俺…こんな“一緒に居たい”なんてことも彼女になら言えるんだな”なんて一人でニヤニヤしてる。


これは確かに“甘い”って真人に言われる訳だな(笑)


…*…*…*…*…*…*…


中庭から校門へ歩き、ふと疑問に思った事を聞く。


「星谷さんの家ってどこ?」


「あ、えっと…ここから徒歩で
15分…くらいです。
駅の反対側で…」


「へぇ、地元なんだ。
じゃあ、駅に向かえばいいね。
あっ、じゃ中学って
南第二?」


「あ…はぃそうです。
えっと…桜井君は?
方向、大丈夫ですか?」


「うん、俺は隣の
南中央駅から歩いて直ぐ。
南中学なんだよ。
時間に余裕ある日は
チャリでも来てるんだけど。」


駅に向かって歩きながら話す。


家が思いの外近いことがわかり、これからもこうして一緒に下校とかしやすいなぁなんて、思った。


「朝は何時ごろ駅を通るの?」


明日からはテスト前で朝練もないから、一緒に登校も出来るかな?


「あ、普段は、そうです、ね…
7:50ころ、でしょうか」


『うわぁ…早く行くんだなぁ…
まぁ、朝練よりは遅いけど』


「じ、じゃあさ、もし、俺が
その時間に間に合ったら、駅から
一緒に登校してもいい?」