24日は朝から寒かった。


九時頃起きると、空気が冷たくて雪が降りそうだと、天気予報でも言ってた。


夕方からの私服とかプレゼントを用意して、部活の支度もする。


待ち合わせは俺の最寄り駅に6:20だから、練習後に咲希の家には今日は寄らないで帰る。


…*…*…*…*…*…*…


真冬の体育館は寒くて、走っても走っても、直ぐに熱が奪われる感じで、とにかく動いてた。


だからか、あっという間に練習は終わった。


自宅に戻り軽くシャワーしてから、用意していた服に着替えてプレゼントを持って待ち合わせの駅に向かう。


キーンと冷えた空気の中で、咲希は笑顔だった。


「咲希っ…また早くから来てたの?
風邪引くよ?
俺が待つくらいでいいんだよ?」


そう、少したしなめるように言うと困ったときの顔で嬉しいことを言う。


「だって…久しぶりの竜とのデ、デート
待ちきれない…お昼には
支度済んでたし…少しでも早く…
会いたかった、の…
竜…お誕生日、おめでとう…♪
今日、一緒にいさせてくれて
ありがとう…」


思わずギュゥ~っとしたくなったけど、我慢。


レストランの方向を教えてもらい、手を繋いで歩き出す。


ここで、初めて指を絡めて…繋いでみた…


隣には真っ赤で俯く可愛い咲希がいた。