いつの間にか秋が深まり冬になった。


クリスマスをどうするか、考えていた。


実はイブは俺の誕生日で子供のころはプレゼントがいつも冬ばかりで、親に文句を言ってた。


でも今年は咲希と過ごしたい。


とは言っても、24は休日だけど、普通に日中は部活がある。


25は半日学校で、夕方までやっぱり部活で…


いろんなことが、俺の方が都合が悪くて話が出来てない状況だ。


…*…*…*…*…*…*…


ある休み時間、新田さんが一人で俺のクラスに来た。


「ねぇ、クリスマスは咲希を
誘わないの?部活で忙しい?」


「え…なんで?咲希が
なんか言ってた?」


「ん~、昨日ね、咲希んちで
わたしは義希君に誘われて…
それを側で聞いてた咲希が寂しそうで、
まだ何にも話してないって、いうから」


「あ…ぅん、まぁ、部活は
確かにあるんだけど、イブも当日も
夕方からは、平気…なんだけど…」


「けど?」


「新田さん、俺の誕生日って
知ってる?」


「はぁ?いきなりな、…あっ…
もしかしてイブ?」


「そう…なんかさ、会える時間も
俺の都合で短いのに、さらに
それが俺の誕生日とか…
なんか、さぁ…言いにくい…」