10月のテストが終わり、咲希に教わってた俺はまずまずの成績で、補習などもなくて思う存分バスケができた。
秋新人戦はブロック優勝し、地区大会に進んでまたしても準優勝。
悔しかったけど素直に今の実力だと思ってまた、頑張ることにした。
11月は文化祭がある。
光理学園は1年は模擬店、2年はステージか映画作成、3年は展示になっている。
だから、俺らはステージか映画なんだけど…
うちのクラスは楽器をやってるやつが結構いることがわかり、バンドに決定。
当然俺と森田ら運動部で、楽器に不慣れなやつは裏方。
当日のライト係に落ち着いた。
咲希と真人、新田さんらのクラスはステージでのお芝居『ロミオとジュリエット』。
真凛ちゃんがジュリエットで咲希は衣装係。
それを聞いて義希には悪いけど、俺はホッとした。
キスシーンあったらやだし、ステージで可愛かったらさらにモテちゃうし。
…*…*…*…*…*…*…
11月の半ばに文化祭があり、バンドはなかなかの成功をおさめて、『ロミオとジュリエット』は…喜劇になってて爆笑しっぱなしだった。
咲希は結構本格的なドレスや男性の衣装を中心になり作成して、また、友達が増えたのとか、話ができたとか嬉しそうにしていた。