涙が止まりようやく落ち着いてきた。
自分の思うことを言わないといけない…
「あ、あのっ…桜井、君…
い、いきなり、泣いたりして
ごめんなさぃ…
なんだか、い、いま、まで
あんなに、周りの人に、み、見られた
こと…なくて…
もう、イッパイで…」
そこまでどうにか話し、次に話すべき事を頭に浮かべ…
「ううん、いいんだ。
ほんと、かなりぶしつけに見られたよなぁ~
なんかさ、いろいろ言うやつもいるけど
気にしちゃダメだよ?
…それより…俺とマサが、いきなり
名前で呼んでなんて言って
ごめんな?
俺、マサより先に、星谷さんに
名前で呼んで欲しくて…
がっついた…」
私を遮り、話しながら私の頭を、優しくポンポンとしてくれる。
「あっ、と…名前のこと、
言われたのって…初めて、で
驚いただけなの…ん…
呼ぶのが…イヤ、とかじゃないの」
「そっか、よかったぁ
図々しいやつとか思われなくて(^-^)」
伝わってホッとした。
「そんな、思わないよ…
恥ずかしい…けど、うん…
それが、桜井君の望みなら…
少しずつ、頑張る、ね…( 〃▽〃)」
そうっと桜井君のほうを見ると、桜井君も私を見ていて自然と見つめ合う。
そして、二人ともやっと自然な笑顔になった。