二人になった部屋でどうしようか考えたけど、今までと違って、小細工するのとかなんだか間違ってる気がして、ストレートに言うしかないって、それだけが思い浮かんだ。
「まだ、話したいし、送りながらで
夕飯、一緒に食べないか?」
「うん、いいよ、わたしねぇ…
パスタがいいかなぁ」
「りょ~かい。駅前の洋食屋に行こう」
支度をして直ぐに家を出た。
楽しく会話しながら食事して、真凛ちゃんを家まで送る。
真凛ちゃんの家は電車で二つ、駅からは5分ほどらしい。
駅から自宅までの間に…『伝えよう』そう思って歩いていた。
「ねぇ、義希君…わたし
何かしちゃったかな…?」
ハッとして見ると悲しそうな顔で俺を見てる彼女。
「違うっ、ごめん…緊張しちゃって…」
立ち止まり手で顔を覆って、気持ちを落ち着かせる。
深呼吸をして真っ直ぐ真凛ちゃんを見ると彼女の表情も緊張してるように思えた。
「真凛ちゃん…俺さ…
好き、なんだ…付き合ってくださいっ!」
少しだけ頭を下げて、視線を外す。
「……ふぇっ…ぇっ…ほ、ほんとぉ…?」
泣き声に焦り彼女を見るとポロポロ泣きながらも、すげぇ嬉しそうに笑顔で俺を見てる。
「ほんと、本気…真凛…好きだ」
思わず抱き締めていた。