今日、天使に逢った。
駅前のバス停で、持ってたペットボトルが走ってきた高校生にぶつかられて手から落ちた。
そいつらは謝りもしないし、止まりもせずにはしゃぎながら行ってしまった。
炭酸飲料が服にかかり、ビショビショに。
すると、「これで拭いて下さい」という言葉とともに、タオルを差し出す女の子。
「あ、ありがとう…」
借りたタオルで拭きながら、そっと女の子の様子を見る。
小柄で可愛くて、中身も優しいし思いやりがある。
この子は、僕の天使だ…。
それから、その子を調べてみると、いろんな事が分かった。
きっとあの子は僕が迎えに行くのを待ってる。
名前は咲希ちゃん。
手紙で見守ってることを伝える。
可愛くない女が咲希ちゃんを蹴った。
咲希ちゃん。
もう、苦しまなくていいよ、僕が代わりに懲らしめたから。
報告の手紙、見たでしょう。
そんなに必死になってどうしたの?
僕はここにいるから、そいつは違うよ。
あれ?病院に居るんだね。
早く元気になって。
あぁ、その間にそいつをどこかに連れていこう。
そしたら君はもう間違わないね。
待ってて、迎えにいくから…