「こ、これは…」
さすがに警官もこのままではいけないと判断、署に電話しさらに、男女の刑事が話を聞きに来た。
私は怖くて怖くて堪らなくて、無性に竜の声が聞きたかった。
でも、今それは出来ない。
日曜には県大会があり、今が大切な時間だ。
木曜以降毎晩、警察官が家を見廻りしてくれて新しく手紙などないか聞いてくれて、どうやら、先輩達にも話を聞くとか…。
あれからは静かだった…まるで、嵐の前の静けさみたいに。
それから、私は一人に決してならないように、と言われて生活してたが、金曜夜についに発熱し寝込んでしまった。
それなのに怖さより、竜に、チームに頑張って欲しくて夢中で会場に行ってしまった。
日曜の夜、警察にかなりキツく叱られ、母や兄にも同様だった。
…*…*…*…*…*…*…
「ふぅ…」
今日までを静かな病院のベッドで思い返すと、また、重い気持ちになった。
警察としては、あまり周りが騒ぎ立てすぎるのはよくないが、付き合っている竜には事情を話し、身の安全を注意させたほうがいいと言われ、明日の夜に刑事立ち会いで話すと決まってしまった。
真凛ちゃんにはそれとなく、相談していたので電話で説明しておいた。
私は…周りのみんなにこんなに迷惑と心配をかけて、なにしてるの…
私は、家族は、そして竜は…無事でいられる、よね…?