翌日、学校内で私を蹴った先輩を見かけたが、髪をバッサリ短くしていてお世辞にも前より可愛くなったとは言えない髪型で、さらに、夏なのに長袖のシャツを着ていたのが、とても違和感があった。
それがなんだか、とてもザワザワと嫌な気持ちにさせた。
…*…*…*…*…*…*…
写真や手紙はあれ一度きりで、少し軽く見ていたが、昨日の見られていたかも…という思いは私を酷く苦しめた。
手紙以降私は、竜や学校の友人達には悟られないように気をつけて過ごしていたが、登下校が竜と別で嬉しいとさえ、思った。
そしてその夜、仕事から帰宅した母親が、また、ピンクの封筒を持ってリビングに入ってきた。
「あ…お母、さん…それ」
義希はお風呂場から戻ったところで、母親の手からそれを奪い取る。
「これ、開ける前に警察に
連絡しよう…まぁ、
たいしたこと言わないけどな…」
昨日からの話と、私が見た先輩の姿も合わせて報告すると、一応交番の警官を1名向かわせるから、その人と一緒に開封するよう言われた。
そして、今まさに開封した…
そこには…私が腕を引っ張られてる写真、お腹を蹴られてる写真、そして、椅子に縛り付けられている先輩と周りに落ちている髪の毛が写る写真…