最近咲希がぼ~っとしてるときがある。
疲れているようで、また倒れないか心配。
それとなく聞いたが、「暑さのせい」といっただけで、話をそらされてしまった。
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誕生日からさらに強い絆が出来た気がする俺と咲希。
夏休みになり咲希がバスケ部のメンバーと段々親しくなるにつれて、俺がないがしろにされてる気がして、少しだけイラつくこともある。
でも咲希が、そんなつもりがないのはよくわかってるし、心で繋がってる感があるし、俺はおれで、マイペースに思うように咲希に触れたりして、楽しんでる。
意外だったのは、あれほど敵意剥き出しだった清水が、あの白枝との一件以来、咲希を構うようになり、なんと、学校での簡易合宿の手伝いまでさせてしまった。
俺は嬉しかったけど、咲希はきっと料理全般を任されて、結構疲れたと思う。
呼び方も「まりあちゃん」「咲希」となり、初めて清水が“清水まりあ”というなんとも性格と違う雰囲気の名前だと知った。
半ばを過ぎた辺りからか、秋季大会が迫り、午後も練習するようになると、弁当の他におにぎりやドーナツ、蒸しパンなど差し入れてくれた。
でも、思えばそのころからか、何か隠されているような、そんな気がしていた。