「え、あ…違わ、ない、
違わない、けど、今ね、竜が
改めて言ったら…なんか
急に照れてしまって、ふふっ…」


「ま、確かに照れくさいな…( 〃▽〃)」


トンネルの中は、時間も遅いためか他は誰も通ってなくて、何だか、二人して海中に居るような幻想的な雰囲気で…


ふと、無言になり見つめ合う…


「咲希、17歳おめでとう」


そう言って持っていたバッグからラッピングされたものを出して、差し出してくれる。


「ありがとう…嬉しい…」


胸に抱えると、竜が優しく、緩く抱き締めてくれて、頭にキスを落としてくれて…


しばらく抱きしめられていたが、向こうから人の声がして、慌てて二人離れて、歩き出した。


おみやげコーナーでさっき私がレストランで頂いた舵の形のストラップの色違いが売っていて、私は水色をそっと購入した。


約束の9時、前に自宅まで送ってくれて、私はお礼にとストラップを渡した。


「お揃い」と言って直ぐ携帯に着けてくれた。


私はさっき人が来てそのままになってたプレゼントを開けさせてもらった…ら…「可愛い!!」と思わず叫んでた。


読書が好きな私へ自分を思い出して使って欲しいなんて、最高の贈り物を貰った。


こうして最高の誕生日デートが終わった。