練習が終わり、急いで咲希の家へ。


義希は合宿でいないらしく、家族でのお祝いは来週するんだそう。


…*…*…*…*…*…*…


「お疲れ様でした、はい、麦茶」


ダイニングの椅子に座った俺に、咲希が飲み物と昼食のチャーハンとスープ、野菜炒めを出してくれる。


向かい合い「いただきます」と口にした料理は、とっても美味しくて思わず大食いしてしまった(^_^;)。


それをみた、お母さんと咲希は大喜び。


こんなことで、そんな幸せ笑顔が見れるのか…ふと、そんな風に思った。


…*…*…*…*…*…*…


2時前に俺の家に到着。


咲希は初めての俺んちにかなり緊張してるみたいで、悪いけどそれも可愛かった。


「まぁ~いらっしゃい!!」


高いテンションで迎え入れてくれた母親に、萎縮しながらもなんとか「こ、こん、にちは…星、谷…さき…といい、ます。」と挨拶してた。


可愛い咲希に、母親はすっかり御機嫌で、こそっと小遣いを余分に渡してくれて、「精々格好つけてきなさい、でも、見栄は張らないこと」と言われた。


その違いがよくわからなかったが、小遣いは有り難く頂いて、身支度をすませて、駅に向かった。