甘いmilkchocolate~嫌いなアイツ~




「スミマセンがお客様
わたくしの大事な後輩に嫌がらせは
おやめください」

「店長・・・」

それを聞いた男は
あごを離してくれた

「やっぱコーヒーいいや」

そう言って男の人は帰っていった

ほんとになんだんだったんだ・・・??

「あの子本当に知らない人??」

「全く!見たことなんて無いです」

「あら・・・そう」

店長は不思議そうにカウンターに
向かった

「なんなのよ・・・あの子」

「ほんとよね~可愛いくもないのに」

「調子に乗っちゃって」

などといろいろのお客さんの
声が聞いてくる

スミマセンね
可愛いくなくて・・・








「もう20時ね
帰っていいよ~お疲れ様」

「はい。お疲れ様です」

空はもうすっかり真っ暗で
三日月が顔を出していた

まだ少し寒いな・・・

風が吹く夜に凍えながら家に
帰っていった

「ただいまー」

家についた私は早速夜ご飯に
取り掛かった

冷蔵庫の中には・・・
うん。
まだこれなら作れる

「おねぇちゃん・・・お帰り」

「あぁただいま
お腹減ったと思うし今すぐ
ご飯作るからね」

「うん!」

「あ、そうだお母さんは?」

「帰ってきてるよ
今和室で寝てる」

「そっか」

お母さん・・・
今日も無理してきたんだろうな

私がしっかりしないと・・・







あれから30分後
やっとご飯が完成

「うわー!美味しそう!!」

ホカホカのチャーハンを見て
元気にピョンピョンはねるまり

「チャーハンしか無いけど
愛情はいっぱいだからね。」

小さなテーブルに3人分のチャーハンを
置いてお母さんを起こしにに行く

「お母さん・・・夜ご飯できたよ」

「あ・・・みえこ?お帰り」

優しく笑ってくれた

「今日は仕事探せた?」

「ダメだった」

次は苦笑いだけどどこかあたたかみの
ある笑顔だ

「いいよ・・・お母さん
体弱いんだし家でちゃんとゆっくり
してて」

「いいの私なんていつもみえこばかり
悪いんだし・・・家のこともしてもっらて
私も頑張らなきゃ」

「お母さんは悪くないよ」

元はといえばあのクソジジイの
せいであって

アイツがしっかり仕事していれば
こんな貧乏な生活にならなっかたのに


許さん許さん許さん!!!!


「おねぇちゃん・・・なんか怖い」

いつの間にか私には
炎が燃えていたらしい



























第3章「出会い」


























毎日6時起床

6時半にはまりを起こして
みんなで朝ごはんを食べる

6時50分には弁当詰め合わせは
終わっていてカバンにつめる

7時には歯を磨き顔を洗い
髪を一つにくくり準備完了

家から学校まで30分かかるから
7時40分にまりを見送り
お母さんに無理するなと念押しして
45分には家を出る

これが私の毎朝
今日も完璧

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」

お母さんに見送られ
家を出て自転車で登校









あの3組に入り机の中に
教科書をいれて友達も少ない
というかいない私はいつも
読書か空を眺めるしかなかった

今日の空は真っ青で綺麗

ボーとしていた私は気付かなっかた

「みえこちゃん!お~い」

いつの間にか2人の女子に
話しかけられていたなんて

「うっわ!!なんでしょう」

今までに無かったことだから
ついびっくり

「そんなに驚くほどでも
ないっしょ」

「うん」

金髪のショートカットの女子と
栗色のカールしてる可愛いらしい
女子2人に声をかけられていた

「あんた叶内 みえこだよな?」

金髪の女子が聞いてくる

「あ・・・はい」

こんな展開なんて予想もしてなっかし
人と話すのは慣れてないから
少し・・・すごく戸惑う

「あたし天野 恵よろしくな」
と金髪さん

「私はぁ佐久真 恋良
よろしくぅ」
と栗色さん









「はぁ・・・よろしくお願いします」

「ハハハッそんなあらたまんなって!
同じ同級生だろ?
あたしのこと‘ケイ’でよろしく」

「私は‘ココロ’で」

「はい・・・」

なんだなんだ・・・??
この展開は・・・私どーしたらいい?
私どーしたらいい????

「あんたいつも一人だからウチらで
話しかけようと思ってさ」

「みんなみえみえのこと良くないこと
ばっか言ってるけどそうでもないのに」

「ブ!!ハハハ!なにその
みえみえ!!ハハハハ!!」

ついていけません・・・

「同じクラスつうことでこれから
よろしく!!」


「はいお願いします」

「だから改まんなって!」

「敬語禁止~~!」

もしかして私にとったらすごい
進歩かも・・・!!??

「みんな座れ~」

担任の先生がきて2人は去っていった











先生が話初めて30分
この先生おしゃべり好きだな

私はファーとあくびをし
空を眺めた

さっきより雲が現れたな・・・



「はい。えー・・・
今から委員会を決めるので
話し合って決めてください」

クラスがザワつき始める

なんでもいいや・・・
余ったものにしよう

クラスのみんなが次々と
決めていき私は余りものの
風紀委員会となった

毎朝速くに学校に行き服装の
乱れや遅刻者をチェックする
役割だな・・・

嫌いではない

「はい。えー・・・
放課後に各委員会に別れて
集まってください」

チャイムが鳴り
やっと終わった









今日は3限目で終わりだ
簡単清掃をして帰れる

・・・あ委員会のこと忘れてた・・・

「アァァーー整備委員だよぉー
けいりんーーー」

「ジャンケンに負けたんだから
しょうがねぇだろー?
なぁみえこ?」

「う、うん」

「でもみえみえは風紀だよねぇ
それと比べたら私なんてまだマシか」

「ホントだな」

私は嫌いでは無いけど
整備と比べればマシな方だと思うんだが

「まぁ私は学級委員としてがんばるわ」

・・・意外
・・・・・・意外だ

こんな金髪さんがクラスをまとめれそうには
なかった

「なーに意外そうな顔してんだよ」

「ええ?なんで・・・?」

「そーだよぉけいりんは中学生のとき
生徒会の副会長だったんだよ」

「ええええ!?」

「そーなんだよ・・・惜しくも1票さで
会長になれなかったのは残念なんだけどな」

「そーだねぇ」

すっごく意外だ
この時改めて見た目では判断しては
いけないと思った