【翔太】
俺は必死に春を追いかけた
階段をこんなに長いと思ったことはないんだ
早く、早く抱き締めて、俺の気持ちを言いたい…
階段をかけ上がる足に力をいれ、いつも以上に早くかけ上がった
「…爽やかすぎるんだよ…」
音楽室につくなり浴びせられた言葉
春には俺は気付いてないだろう。
爽やかすぎる…か
なんだか可笑しくて笑いそうになった
「…翔太くんが私なんか相手するわけない」
あれ?
春なんか勘違いしてんじゃねぇ?
後ろから春を抱き締めた
「え?、翔太くん…?」
相当動揺してるみたいだ
春も、俺も
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