お茶を飲み終えると、香恋が言った。





「あー、おいしかった!ね、2人はいつからここに住んでるの?」






「んー、3年くらい前かな?」





「え、中1!?」





「おう、背が高かったから高校生にみえたみてぇで。コンビニでバイトしてた。」






「へぇぇ〜もう結構古いよね、このアパート。」





「…そーだね、年代ものだよ。」





「ね、引越しとか考えたりしないの?」




「…ん、思い出があるから」







「あっ、ごめん。でも早く引っ越した方がいいよ」







「なんでお前にそこまで言われなきゃいけねーの?」





「や、別にそういう意味じゃ…」








「じゃあどういう意味だよ。」





悪魔はこの家がけなされたようで、不愉快だった。