―――何にも知らない癖に




そんな時檸檬はふと思った


――― 何も知らない?
――― 誰も知らない?
わたしを誰もしらないところ
で新しく変わってみたいかも



ちょっと行きたい高校が少し
見えて来た気がして
授業をウキウキで終えた後
檸檬は咲々の元へと急いだ


『 咲々〜?咲々ー!!
わたし決まったかも。高校
ちゃんと見つけた(笑) 』


と嬉しそうな顔の檸檬に



「 はぁ〜 …檸檬って
ほんと自由人なやつ(笑) 」



とため息をつく咲々だが
顔は少し安心していた