「ねぇ、咲ちゃんっ。笑ってもっいいと思う?ぷっ」

「ダメだって!って聞きながら笑う…ぁ、」

さっきまで喋っていた咲ちゃんが、急に黙って固まっちゃったから、どうしたのかなと思ってその視線の先を辿って見た。




辿らなきゃ良かったなぁ
うん、私は選択肢を間違ったかもしれない。

いや間違った。

視線の先には先ほどぬいぐるみを見ていた人物が、此方を向いて立っている!

あぁ、笑ってたの見られちゃったなぁ
殺されるかも、
どうしよう



なんて考えていると、その男が目の前まで来ていて、私をみてにこにこしていた。


っ…!!
怖っ!


人見知りな私の命日は、今日になるかもしれない。