「外で食べるか?」

大量の荷物をぎゅうぎゅうと、車のトランクに積み込んで、

音々の顔を覗き込む。

「な?」

少し腫れぼったい顔して、コクりと頷いた。

なんだか、非常にやりにくい。

いつも、ちょっと外れたことを大袈裟に身振り入れながら、

おしゃべりする音々。

少し黙れ、って思うくらいなのに、

さっきから俺と目を合わせない。

服を買うのに、いいのか悪いのかはっきりしないから

店員のすすめるのを買った。

流石に痺れを切らした俺は、ちょっと強い口調で、

「いい加減にしろ!もう帰るか?

 何が気に入らないか言ってみろ!」

と言うと、

ビクッとしてから、

「…優しいから…」

「え?」