「ねぇねぇー」
朝から甘い女の声
「付き合ってー」
いや、無理だし
「ねぇー」
甘い声の女は私の裾をひっぱった
ずるっ
げ....
「あっあんた....
『女』!?」
つまんないのー
『女装男子と男装女子☆』
私は固まってる女を置いて学校へ向かった。
っていうか、カツラとんなよ。ブス女。
私、粟瀬 美琴。高1。聞いたとおり男装女子。
なんで男装してるかって?
だって、女だといろいろめんどいし
まぁね?女だといいことあるよ?
女が嫉妬してるのをみていると笑ってしまうとか
うん、ダサい理由だな。自分でもわかってるつもりw
「美琴ー!」
後ろから私をよぶ声が聞こえた。
振り返ると
ガバッ
いきなり抱きつかれた....
「あーん、可愛すぎ~!」
このいきなり抱きついといて馬鹿なことを言う女こそ
私の幼馴染(みとめたくないけど)栗山 杏奈。
同じく高1。この女はね?まぢで無敵だから。
なんで?聞いて驚くな。
二重のパッチリ目、ぷるんっしたツヤツヤの唇
はぃ。ここまででもびっくりでしょ?
ぇ?してないって?.....眼科行ってこい
チョコ色のふわふわカール。
見た目?THe人形ですよ?
女の私でも惚れそうなw
「はぁ、うちのどこが可愛いわけ?」
「美琴はわかってないんだから!」
なにを?わかってないってねぇ.....
そんな言い合いをしてる間に学校へ到着。
まだ怒ってるよ。
「ったく、美琴はわかってないんだっつーの」