「そりゃあ、気にはなるよ。学校の行き帰りも大変な時があるしさ、登校時間もずらす事になるし」

おかげで最近はロクに一緒に登下校も出来ないんだからな。

3年のクラス分けも離れてしまったし、これで旭とまたクラスが同じにならなかったら寂しくて毎日ため息ついてるところだ。

「ホント、アキラがいて良かった……」

私がしみじみ呟くと、一瞬驚いた表情をした旭が呆れた様子で苦笑した。

「さおの天然タラシっぷりが相変わらずなのは分かったけど、そうじゃないでしょ?」

「……え?」

まだ何かあったっけ?

「その顔は本当に分かってないみたいね」

さすが親友、私の思考回路はバレている。

「伊波くんの人気が出てるって事は、彼女になりたい子がたくさんいるって事よ?」

「―――へ?えっ!」

突拍子もない話に思わず叫んだ。