「み、美奈ちゃん……顔、顔あげて?分かったから」
「ホント?」
「ホント……でも、顔だしたら途中で帰るよ?」
「うん!うん!オッケーきゃー!咲ありがとう!」
今度は、ギューッと抱きつかれてピョンピョン跳ね始めた
その光景に、再び注目を浴びてる。
当の本人は見えないから分かってないけど…
「美奈ちゃん。ところで、時間は?大丈夫?」
「えっ?今何時?きゃー!遅れちゃう!!咲、急ぐよ?」
三度みんなの注目を浴びたことは、見なかったことにしよう。
とにかく、美奈ちゃんのすごい力に引きずられるように教室を出た。