少したって、潤が「行こう!」と駆け寄ってきた。


その肩越しに鋭い視線が向けられているのは、見なかったことにしたい。






「潤、いいよ。電車くらい一人で乗れるから!潤も早く戻ってよ」





手を引かれても尚抵抗を試みる。




「コラ咲!目立ちたいならそうしててもいいけど?」





チラリと周りを見渡すと、「何?」とヒソヒソこっちを見てる人が数人


「ねっ?さ、行こう」


もう、潤に従うしかなかった。