潤の言葉を遮って、メガネをかける。


満足そうな潤の顔。


ーーやられた…潤の作戦勝ち



仕方なくメガネのまま、改札に向かう。

「じゃあね潤。彼女待ってるから早く戻って」

「えっ?電車乗るまで一緒に行くよ。待ってて」


「えーっ!」


潤はクルリと踵を返して彼女の元へ向かった。
潤が自分の所へ戻ろうとした瞬間の彼女の安堵した顔


その後に、潤の話を聞きながらどんどん曇っていく顔。


クルクルと変わる彼女の顔を見ながら、きっと彼女とは友達になれないだろうと思った。



女子からの嫉妬には慣れてると言えば慣れてるんだけど……