キラキラ光る潤の笑顔に対して、私の顔はさぞ酷いだろう。


ーーいや、元からあまりにも差があるけど



「千裕が、朝早くから用があるから、今日は駅で待ち合わせしないってメールもらったんだけど？」

「…………」



「ケンカでもした？」


ポンと手を私の頭に乗せながら、背中を屈めて顔を除き混む潤


どこからか、女の子の「きゃー！」という悲鳴に近い声がする。



凄く居心地の悪い空気に、頭に乗せた手をパシンと、叩き落とした。



「ケンカなんてしてない！ちょっと行き違っただけ。

それより、あの子待たせちゃまずいんじゃない？さっきから凄い目で見られて怖いんだけど」