今、家の前にいるあたし。

なかなか入る勇気が出ず家の前をうろうろしている・・・。
側からみたら怪しい子なんだろうな・・・。


―――ガチャっ。


――えっ!?


誰かが家の中から出てきた。
とっさに隠れたあたし。


「はぁー・・・。未来はまだ帰ってこないのか」


この声って・・・お父さん・・・?


そしてまた家の中に入っていったお父さん。



心配してくれてるのかな・・・?
少し嬉しかった。

「よし・・・。入ろうかな」



―――ガチャっ。



「た、ただい・・・ま・・・」


「未来!お前どこに行ってたんだ!!」


お父さんがやってきた。


「翔の家にいた・・・」


「アイツの家だと!?男の部屋に泊まったというのか!」


「・・・・・・」


「ちょっとこっちへ来い!」


「きゃっ!い、いたっ!」


お父さんに腕を引っ張られリビングにつれて来られた。


「あの男とはもう、一切関わるな!」


「何でよ!!」


「お前には婚約者を決めてやったんだ!!その人と結婚をするんだ!!」


「勝手に決めないで!!」


「別れないというなら仕方がない。彼には少し痛い目に遭ってもらおうかな・・・」