『ちょっとー!
 なんでさっき電話を切ったのー!!(怒)』


 予想通りの展開に諷馬は私達に目で合図して頷いた。


 「ごめん…。
 ごめん‥。


 俺も今‥サークルの友達のとこにきててさー!

 友達の家電波弱いみたいで切れちゃったんだよね‥!」



 諷馬の言葉にママは‥というと―――。


 『そうなの?
 サークルって日本史サークルの子?」



 「うん‥。
 そうそう‥!
 あっ‥そいつが姉ちゃんに先に電話したみたいなんだけどさー!
 姉ちゃんもサークルの女子会に呼ばれたからさ‥俺ならでてこれるかもって事で話がきたんだよね‥。」



 ママがいいそうな展開を想定しながら‥うまく切り返して私のアリバイまで工作まで話してくれた。


 『そう‥!
 じゃあ‥仕方ないわね‥!
 じゃあ二人とも‥ご飯いらないのね!」


 とりあえず納得したママの言葉に私達はガッツポーズした。


 「うん‥。
 外で食べてくるからいいよ!
 あっ‥!
 今調べものしてるし…またいつ電波悪くて切れるかもだからとりあえず切るね!!」