「えっ…!?
いやあそんな事言われてもなあ…。」
若者の前にもう一枚金判を差し出した殿に…渋っていた若者もさすがに頷き声をあげた。
「わかった!
じゃあ…とりあえずそこの建物の中のトイレで着替えよう。」
「トイレ‥?
ああ‥。
コンビニで聞いた変わったかわやの事か‥わかった。
着替えたらここで会おう。」
若者に連れられ巨大なトラックの合間を通り抜けトイレへと案内された。
それぞれ隣同士に入り、上から服を交換してそれぞれ着替えを済ませ最初の場所に戻ってきた。
「ほんま‥ええんか?
俺としては‥遅刻しそうやったからええんやげど‥あんた大丈夫なん?
まあ体調悪いから変わったゆうてくれたらええし‥俺も後で電話しとくからそれだけゆーとってくれたらええで!
あんた名前は?」
「名前…?
織田三郎…。」
名を聞かれて殿は正式名称である織田三郎信長と名乗る途中で後ろから誰かに呼ばれ振り返った。
声の先に中年の男がこちらを見て手をあげた様子に殿も手をあげた。