徳家君は鼻を鳴らして空を見上げ力説しはじめた。
「だって今…歴史で知られてるものだって、単に古来から伝わってる物を解説しただけの話だしね。
本当にこんな事があったというよりは…おそらくこんな事があったんじゃないのかなあっていう…仮説から成り立っているんだと思う。
たまたまその仮説が多くの情報をもとにより集まり支持されたり、その仮説を裏付ける物が見つかったからっていうのもあり…今の歴史として認知されてるだけで、本当にそうかはその時代の人しか知らないんじゃないのかなあって思うよ!
だから…歴史好きの人が夢中になり真実を突き止める為に仮説をたてて裏付ける情報や遺物を見つけたりしてるわけだし、その辺りは生駒さんが目指してるマスコミ業と似たようなものだと思うよ!
過去から未来に真実を伝えるために動きまわってるというのかなあ…。
あっ…。
また臭い事言っちゃった。」
徳家君はミルクティーを流し込んで喉を潤した。
「徳家君ってなんかすごいね。
私なんて弟に理解してもらえなかったくらいで…へそ曲げちゃって真実から目をそらしちゃった。
徳家君は…私の夢の話どう思う?」