へえ~と私は感嘆をつき徳家君の後光からさす光をみた。


 「なんだかその考え方すごいプラス思考だね。」


 私は思わず徳家君の言葉に感激して声を震わせた。


 「歴史を知ると今の自分達がいる意味を知れるからね…。
 だから…歴史が好きってのもあるよ。
 いつも常に発見したり…教えられて現代をどう生きるかを考えるみたいな…。
 あっ…!?
 ちょっと今のは臭かったかなあ!」


 おもしろおかしく語る徳家君の歴史雑談につい引き込まれ単純な私はなんだか胸に引っかかっていた不安が取り除けたように感じた。


 そうこうしている内に…地図を広げていた権田教授が行路を定めて声をあげた。


 「雑談のとこ申し訳ないが…これからの経緯について話そうと思う。
 まず…これから先はこのまま東名高速道路 豊田ジャンクションで伊勢湾岸道方面に進み東名阪 四日市ジャンクションから亀山ジャンクション方面へ移動し新名神高速道路方面に進み草津ジャンクションから名神高速道路に入れば京都東に到着しそこからは…京都の街並みを走り本能寺のある中央区で戸倉教授と待ち合わせる事になっているから‥またここで仮眠をとりまた出発しよう。」