「なんであたしに?」

「袋に“晴奈へ”って書いてあるから」

「ほんとだ…あとで見てみるね」

「そうね、じゃあ夕飯できるまで自分の部屋で待っててくれる?」

「わかったー」

自分の部屋に戻り、さっきの黄色い紙袋を開ける。

「これ…」

黄色い紙袋には、びんが入ってて“Sugar”と書かれている。

びんの中には小さい飴みたいなものがいっぱい入っていた。

このお菓子…あたしが小さい頃、よく近所の駄菓子屋さんで太ちゃんに買ってもらってた…砂糖をチョコでコーティングしたお菓子。