「え、持ってくれるの?」

「だって足…」

太ちゃんはあたしの足が心配みたい。

「あー!もう大丈夫だよ」

「いや、もしかしたらまだ治ってねーかもだし」

「治ったよ!」

「いいから、ほら」

あたしのバッグを持って歩き出す太ちゃんはあたしに合わせた歩幅で歩いてくれる。

太ちゃんてば、本当は優しいんだから……

トクン

「……?」