「今日から暇しねーから嬉しいわ~」

「……ぷっ」

「なっ、なんだよ!」

「別にぃ~♪」

素直じゃない太ちゃんも可愛く思える。

「あっそ…あ、晴奈」

太ちゃんが突然手を差し出してくる。

「ん?また手繋ぎたいの?」

「ちげーよ、バッグ!」

「バッグ?」

「だからー」

ひょいっと肩にかけていたスクールバッグを取られた。