「横尾くんありがとう、じゃあね」

「お大事にね」

太輔と晴奈が遠ざかって行くのを慎二は切なく見つめる。

「二階堂くんの背中にはのるんだ……ははっ俺なにまじで好きになってんだよ…」

――――――――――――――

「太ちゃんありがとうね」

「階段から落ちるとか晴奈どじすぎ!」

「わかってますよーだ!」

「……晴奈」

「なによ」

「俺が助けれなくてごめんな」

「いいよ別に♪階段から落ちただけだし」