「とりあえず、湿布貼っといたからあとは病院行ってね?」

「うん、ありがとう横尾くん」

「姫を助けるのは王子の役目ですから♪」

「姫?」

「誰だって好きな子のことは守りたいでしょ」

え……
横尾くん、なに言ってるの?

「まだわかんない?俺の好きな人、晴奈ちゃんだよ」

「うそ…だよね?」

「ほんとだよ」

きれいな瞳に真っ直ぐ見つめられ、それが真実だと思い知らされる。

ガチャ

突然、保健室のドアが開く。