「顔が良いからってちやほやされていい気になってんでしょ!!」

「……」

頬の痛みと桐島さんの迫力に力が抜けて声が出ない。

バタン

勢いよく屋上のドアが開き、誰かが入って来た。

「晴奈ちゃん!!」

「横尾…くん?」

「大丈夫!?」

「どう…して?」

「校門からなんとなく屋上見上げたら人影が見えて気になって来たんだ」

「そっ…か」

力が抜けてうまく話せない。

「君ら晴奈ちゃんになにしてんの?」

「えっと…その…」