「うるせーな!そんなくまいらねーよ!……っち、帰るぞ!」

高校生達は近くにあったゴミ箱を蹴り飛ばしていなくなった。

「いい歳してやつあたりかよ」

太ちゃんは高校生が蹴り飛ばしたゴミ箱を元に戻す。

「……怖かったぁ」

「晴奈、ひとりにしてごめんな?」

「ううん、ありがとう太ちゃん」

「言ったろ?今の俺はめっちゃつえーって」

さっきの太ちゃんは見たことないくらい怒ってて怖かった。

でも、その中にあたしを守ろうとしてくれる優しさがあった。