「いや……あの……」

うぅ……やっぱ怖い…。

「なんだよ!?なんか文句でもあんのー?」

「あります」

え……太ちゃん?

いつのまにか戻って来た太ちゃんがあたしの前に立つ。

「はっ?なんだお前!?」

「そのくま俺が動かしたんすけど」

「はぁ?お前がいねーから悪いんだろ!?」

「こいつがいたのにむりやりどけたのあんたらだろ」

「だからなんだよ!?」

「こんなことして恥ずかしくねーのか!!」

背の高い太ちゃんに怒鳴られて高校生はすっかり怖じ気づいてしまった。