「じゃあな」

B組の太ちゃんは自分の教室に行ってしまい、あたしも自分のA組に入る。

「理央おはよー♪」

教室で読書中の松永理央(まつながりお)に声をかけた。

「あ、晴奈おはよー」

「理央、そこあたしの席ですけど?」

「知ってるよ?」

愛くるしい顔できょとんとする理央。

「それより、今日の朝も二階堂と一緒に登校?ほんとにふたりって付き合ってないの?」

はい、でたこの質問。
生まれてから何回目だ……

「ほんっとに付き合ってないってば!!」

「二階堂のこと好きでもないんでしょ?」

「大好きだよ?特別だけど…お兄ちゃんて感じ?まぁ、いわゆるブラコンみたいな……」

「きもっ」

「ひっど!」

「「「キャーー!!!!!!」」」