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「で、どこ行く?」

着替えを終えた太ちゃんと駅まで来たのはいいんだけど…

「なんも決めてない」

「おい、誘いに来たなら決めとけよ」

「申し訳ない…」

だって、太ちゃんのことが心配で頭いっぱいだったんだもん…

「晴奈は行きたいとこねぇの?」

「うーん……」

「ゲーセンでも行くか」

「うん!」

ゲームセンターに行くと、高校生らしき人達が騒いでいた。

「ぎゃははは!!」

「まじウケんだけど!!」

「……」

あたしは太ちゃんの後ろに隠れる。

「どした?」

「ちょっと…」

「晴奈の弱虫」

「高校生はちょっと……」