「長谷川さん、そろそろいいかな?」

「え?あっ、横尾くん!」

笑顔の横尾くんがいつのまにかあたし達の後ろに立っていた。

あたし達の会話が終わるのを待ってたんだ。

「あたしは帰るね」

「うんっ、理央じゃあね」

「さよなら、松永さん」

「じゃあね、晴奈」

理央はあたしに笑顔を向けて手を振ってから横尾くんに頭を下げていなくなった。

あらら……理央は本当に横尾くんが嫌いだな。

「俺って、松永さんに嫌われてる?」

「えっと…」

「まぁいっか、委員会行こっか♪」

「あっ、うん!」

笑顔がさわやかすぎてクラクラしちゃう。

「おー、晴奈ー」

委員会に行くと3-Bの席に太ちゃんが座ってあたしに手を振っていた。

「晴奈、ちゃんと立候補したんだな」

「当たり前でしょっ!」

「どうも、二階堂くん」

横尾くんが王子様スマイルで太ちゃんに話しかけた。

「どうも」

王子様スマイルの横尾くんに対して太ちゃんはそっけなく返した。

「委員会始まるから俺達も座ろっか」

またまた王子様スマイルで話す横尾くん。

はうぅ……きゅんきゅんしっぱなしだよ!